愛媛県宇和島:宇和島市勢要覧 昭和9・10年


国立国会図書館が所蔵する明治・大正・昭和前期刊行図書のデジタル画像を収録するサイト「近代デジタルライブラリー」に遊郭に関する資料があります。

資料名は「宇和島市勢要覧 昭和9・10年」その名の通り、昭和9,10年の宇和島市勢を纏めたもののようです。

「第十八章 旅館料理屋及び食堂 二、料理屋」を引用してみましょう。常用漢字に直します。
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二、料理屋

宇和島地方で料理屋と言うは『待合』を呼ぶものであるが中には料理仕出し兼業の所も少なくはない。料理屋すなわち花柳界は現在三ヶ所に別れている。現在の三ヶ所は内町、北陽新地(川端)、築地新花街(辯天町)でこの三花街に芸妓一五〇名がいる。今重なる料理屋営業者を掲ぐれば次の通りである。

~電話略~

所在地 / 屋号
追手通 / 丸水樓
丸ノ内 / 大吉樓
袋町 / 榮月
築地 / 東樓
仝 / 老松
仝 / 青井
築地 / 小白濱
仝 / 巌水
北新町 / 丸葉
仝 / 春の家
仝 / 一筆
築地 / 得月

引き続きカフェーも引用します。

三、カフェー

カフェー、喫茶店等の明るい空気を紹介して置くこともまた味ふべき本書の目的である。宇和島におけるカフェーは何れも設備の完全を本位とし、顧客の満足に応ずるべく日々努力を沸(たぎ)っているが、市 × ××なるものを掲げるに次の通りである。

~電話略~

町名 / 屋号
××× / ミカド
××× / 常盤
××× / 更科
××× / ボントン
××× / うろこ
丸ノ内 / 大吉食堂
鶴島町 / みなご
仝 / ハート
朝日町 / 一平
朝日町 /朝日

町名からして赤字が遊廓と思われます。カフェーの「ボントン」も、どういう由来なのか気になりますね。

前項の東雲も載っていますね。

所在地・町名に「全」とありますが、意味は分かりませんでした。ご存じの方がおられましたら是非ご教授ください。

「愛媛県宇和島:宇和島市勢要覧 昭和9・10年」への2件のフィードバック

  1. 「全」じゃなくて「仝」です。

    これは、前と同じ、という意味です。

    北新町 / 丸葉
    全 / 春の家

    なら、春の家は北新町にある、ということです。

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