東京都玉の井:玉の井銘酒街12「『夢の跡』の跡」


2012年1月取材したこちらの建物。
同年4月、住居人が退去した旨を、某方がコメントでご連絡くださいました。

直後、再訪したものの、4月のタイミングでは取り壊されていなかったため、すっかり油断。11月11日、ついに取り壊されたことをコメントでご連絡いただいた次第。

ついに壊されてしまいました。怖い気持ちもありつつ、最後を見届けるため同日11日に訪問してきました。

まずは、これが在りし日の姿です。(2012年1月撮影)
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そして、こうなっていました…。
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前回、訪問した際にあった柿の木も…。
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無くなりました。
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通りがかった年配の2人組女性に話を聞くことができました。都合の良いことに、こちらの女性はカフェー物件のお向かいに住む方たちでした。

  • 取り壊しは9月頃。
  • 家屋の取り壊しは1週間程度で済んでしまった。
  • 引越しに当たって手伝った。2階に登ったが、床が抜けていたりで大変だった。
  • 2階には小部屋が並んでいた。
  • 土地は売られた。
  • 最後に住んでいたのは、痴呆老人と身体障害者の老人だった。
  • 上記、老人は本所のほうへ引っ越した(話のニュアンスではバラバラの場所)
  • 複数のテレビ局が取材に来た。
  • NHKも取材に来た。ただし取り壊しの2日後だった。
  • 写真は残っていない

 

どうやら土地は売られてしまったようです。一気に土地の記憶が押し流されていくことは間違いなさそうです。

さらにNHKが取材に来たとのこと。老女たちによると、「2日後に今更来ても…」とのことですが、ちょっと違う気もしました。
玉の井のカフェー建築が建て壊される情報をキャッチしていた情報力も驚きですし、それだけの情報力があるのであれば、敢えてこのタイミングで取材しているように思えてなりません。
ニュースには載せない映像情報のアーカイブを作成するための取材ではなかったのかと邪推しています。

そして何より身につまされるのは最後の住人たち。痴呆と身体不自由の状態であれば、生活保護のかたちで、適宜、別のアパートへ移住したのでしょう。

取り壊すタイミングで中を覗きたかったのですが、それも叶いませんでした。
中の写真が無いか聞きましたが無いそうです。もう永遠に見れないかもしれませんね…。

区画を一回りして、これを見つけました。
欠けた茶碗と髪留めでした。
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これが最後の名残になるのかもしれません。

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