青森県鰺ヶ沢:新地町遊郭25「乞食に堕とされた男と女」


さて、ぼちぼち資料続きで飽きてこられたでしょうか?
最後にこちらの記事を引用して鰺ヶ沢新地町遊郭のシリーズを終えたいと思います。

鰺ヶ沢町史 第3巻(1984年)から引用です。

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心中未遂
寛政元年(1790)12月5日心中未遂があった。所は鰺ヶ沢、女は同じく新地町の女郎で若木と称し、男はなじみの五所川原村の庄八、二人とも命が助かったので穢多(乞食)に落とされた

何気なく書かれた2行の文。
この文章を見逃すことはできませんでした。

二人の男と女が心中未遂を起こし乞食に身分を落とされた。言ってしまえばそれだけのことであり、恐らくどこの遊郭でも心中事件は多かれ少なかれ起きていたことでしょう。

しかしながらやはりこの二人への哀れさの念を禁じ得ません。

皆さんはこの項を覚えていますか?
DSC04339.JPG

そうです。鰺ヶ沢町役場にその乞食集落が掲示されていたのです。

恐らくこの二人はここに堕とされたのでしょう。

庄八と若木。
この男と女はその後、どのような人生を送ったのでしょうか?子はあったのでしょうか?

200年前に生きた一組の男と女は、思いを遂げようとし、その引き換えに乞食へ堕ちた。

二人に思いを馳せながら、この鰺ヶ沢新地町遊郭のシリーズを終えたいと思います。
お読み頂きありがとうございました。

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