札幌の蕎麦屋には私娼がいる


札幌の私娼についての面白い記述を見つけました。

性之研究会『賣淫研究』(1921年11月10日発行)からの引用です。
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札幌の私娼
区立病院にて MI生
札幌には東京の浅草の様な公然の魔窟は無い。その代わり市内随所に散在している「そばや」がそれである。なんにしても知らない東京あたりから来た兵隊さんが消灯時間にせまって「そばでも一つ食べてゆこう」と思って飛び込むが、おあつらいをしても仲々もってこない、(。)へんなお白粉の女が、いやなコケットを弄して、せきつく兵隊さんの催促に応答している。物の一時間もたつ後から、ヤット近所のそばやからとりよせたものを出すという始末で、店には正宗の瓶が並べてあるに過ぎない。そうして女達は僅かな金で男の要求を満たしてやる。

まずはこの著作者なのですが、「性之研究会」とあります。戦後のカストリ雑誌を想像させますが、発行は大正10年であり、中身も割合まじめです。
当研究会の住所も記してありました。「東京市外高田町高田1495番地」だそうです。

そして内容。
札幌の区立病院での話(聴き取り?)らしいのですが、「MI」とは「medical institute」つまり医大生ということでしょうか。
この著作が1921(大正10年)のものなので、当時は蕎麦屋という名義で私娼街があったようです。

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