徳島県同市:秋田町遊郭2「現役地帯」


今回は不退転の覚悟で参ります。

諸々情報を集めた結果、ここにはその文化が生きている…。生存を確信しました。
いつもは遊郭「跡」ですが、今回はそうじゃないんです。
徳島に至る道々、そのことを考えるだに疲れてしまいました。

さて、駅からのルートはこちら。
IMG_0159.jpg

徳島駅から1.9km。徒歩22分。男性の平均的サイズで。歩幅の。

繁華街を眺めながら歩きたいので、ちょっと違うコースで歩いていきます。

歓楽街周辺マップとな?!
歓楽街って言い方も最近は見なくなりましたが、徳島さすがやで。
IMG_8672.jpg
流石に歓楽街なので、ホストが多く、夜の撮影は難しいです。掲載している昼間の写真は全て翌朝撮影したものです。お知り置き下さい。

目印はこのアーチであることも事前情報でキャッチしていました。
このアーチをひたすら奥に進みます…。
IMG_8673.jpg

人影が少なくなってきたので、すかさず撮影。
とてもじゃないですが、この先に何かあるとは思えません…。
ドキワクテカテカ…。
IMG_8660.jpg
気を落ち着けるために参考文献から引用してみましょう。
困った時の木村先輩。木村聡『消えた赤線放浪記』(ミリオン出版、2005年)から。

遊廓があった秋田町は、栄町と鷹匠町の盛り場から南へ歩いて十五分くらいのところにある。小さな公園を過ぎたあたりから、二階に小部屋がいくつもある妓楼風の建物がまじりはじめて、郭内に入ったことがわかる。平行する二本の通り沿いに、戦後の「南新地」時代のものと思われる建物が二十棟ほど残っている。見るかぎり、小ぶりな和風の二階家が多い。もっとも、年月の経過とともに風化が進んで一般の住宅と区別がつきにくいし、通りそのものも一見したところ住宅街にしか見えない。

とのことです。
どうやら、吉原などのように丸ごと風俗街ではなく、住宅街と区別が付かないようですが果たして…。

エリア内の境界は「小さな公園」らしいのです。

これですなっ!
IMG_8679.jpg

とうとう郭内に突入したようです。気を引き締めます。脳内レーダーを広域警戒モードに切り替えます。
もうねほんとドキドキしてるんですよ。いきなり後ろから声かけられるんじゃないかとか被害妄想しきり…。

…。

あぅ!
ありました!

距離を取るため、遠くに目を凝らしていたつもりですが、いきなりピンクの光が目に付いてきました。
こりゃあ徹底的に普通の住宅です。スナック一つない住宅街にいきなりのピンク…。
あまりにも普通の住宅街なので本当に驚きます。

これ以上進むと確実に遣り手ババアに捕まります。

行こか戻ろか思案橋…。

このまま戻ったのでは、何のために17時間電車を乗り継いで、あげくトイレのないJR四国車両で尿意を堪えてきたのか分かりません。
もう、覚悟を決めました。えいままよ。進みます…。
犠牲となった尿意にかけて情報をつかんだる!

とりあえず、状況をご説明します。

  • どこも見た目、本当に普通の住宅
  • 引き戸の上半分はガラスが嵌められていない。ビニールで断熱している。
  • 奥からピンクの光が漏れてくる。
  • 中には遣り手ババアと女性数名。
  • 置屋形式ではない。常に在籍待機している。

全体的には住宅街なので飛田遊廓のような妖幻的な雰囲気はありません。

ここまで来たからには全部の妓楼を覗いてみます。

さっそく遣り手ババアに捕まります。
この遣り手ババアは団扇をもってパンパン叩いて呼び込んできます。
風情です…。

遣り手ババアと一緒に団扇を叩いて呼び込んでいた年配の女性が、私が近づくと急にイスに座り込んで俯きだしました。こちらも遣り手ババアとてっきり思い込んでいたのですが…。

光の当たり方を調整して若く見えるようにしているのか…!
はぅはぅ…。

どん突きまで進みました。10軒強といったところでしょうか。
『消えた赤線放浪記』の記載よりだいぶ少ないようです。

折角なので遣り手ババアにも聞き込みしてみましたよ。

  • この辺は遊郭跡。(妓楼側も自覚している模様)
  • 最近は減ってきた。
  • 以前は隣の通りにもあった。(これが消えた赤線放浪記にある二本平行の通りですね)
  • 働いている女性は他県が多い
  • 客同士が鉢合わせしないよう気をつけている

あまり聞き込みばかりもできないので得られた情報はこのくらいでした。

窓から女性がずっと顔を覗かしているので、写真撮影は無理と判断しました。
真っ暗でごめんなさい。
IMG_8661.jpg

↑の画像を無理やり露出を上げるとこんな状態…。かえって恐ろしい…。
IMG_8661.jpg

妓楼の裏口。
IMG_8663.jpg

とある旅館の裏口。元気な遊郭キッズなら、なぜ載せてるのか分かるよねッ♪
IMG_8664.jpg

通りを2往復が限界なので退散します。
明朝、日の出の時刻に合わせて出直しましょう。

今回、一番の驚きは全くの住宅街であったこと。
これは近所の人が知らないとかそういうレベルじゃないです。
ということは、ご近所ぐるみで口を閉ざしているんですね…。
街が暗黙の了解で生きている、と…。

寒村の村人全体で奇習を隠しているなんて小説がありますが、事実は小説より奇なり…。
21世紀を超えた現代の県庁所在地に今も…。

風情…!

※追記(2012年11月):2012年8月再訪。
DSC02765.JPG

  • 訪問日:2012年3月、2012年5月、2012年8月

※諸般の事情により位置情報は割愛

「徳島県同市:秋田町遊郭2「現役地帯」」への1件のフィードバック

  1. 初めまして、最近、遊廓跡のブログを拝見してます。

    なかなか見つけることが難しいというのに調べてやっと見つけることができるのがすごいなぁと感心しました。私は女性ですが、更新できるのを楽しみにしていますので頑張って続けて欲しいです^_^

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA